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ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説~信じるか信じないかはあなた次第

旬の芸人さんによる一級のエンターテイメントとして読ませていただきました。島クマもちょっとした都市伝説マニアで、この手の本は興味本位でちょくちょく読んでいます。本書も古今東西の都市伝説から日常の身近なものまで、様々な題材が取り上げられています。

  

  

簡単に書けばよくある陰謀論と噂話とトリビアネタをいいとこ取りしたような内容です。ディズニーからUFOまでよくここまで見つけたなぁと感心するほどです。この本の特徴は、著者である関暁夫さんの軽妙な文章と、確信には迫らないまでも、証拠らしきものをチラつかせて読者の興味を惹くテクニックでしょう。

  

  

しかし、ちょっとだけ難点もあります。その手のマニアが読むと、どうしてもボロが見えてくることです。その辺のことをちょっと書いてみましょう。

  

  

「スピルバーグの正体」と題された都市伝説です。スピルバーグはその才能を認められたことから、政府の重要機密であるUFOと宇宙人について知らされ、彼の映画は、世界中の人々にUFOと宇宙人を啓蒙するために製作されているとのことです。

  

  

本書によると典型的な宇宙人「リトルグレイ」は、スピルバーグの「未知との遭遇(1977年)」が初出だと書かれていますが、実はですね~そうではないんですね~。以前ここでも紹介した「なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか」によると、グレイタイプの宇宙人は1962年に放送されたアメリカのテレビドラマが初出なんですね。そこでアブダクションという宇宙人による誘拐も取り上げられ、そこから現在のような催眠誘導による宇宙人による連れ去られ体験が数多く生まれたのです。

  

  

続いて「ノストラダムスとヒトラー」という都市伝説ですが、これはノストラダムスの予言が当たっているのではなくて、この予言を的中させるために世界中で故意に操作が行われているという内容ですが、本書ではヒトラーと第3帝国そのものが予言のためにでっちあげられたものだと語られています。

  

  

ちょっとこれも信じがたいことがいくつかありました。本書によるとヒトラーは自殺ではなく、ノストラダムス信奉者のエヴァ・ブラウンによって眉間を撃たれて死んだとなっており、実際にソビエト軍による、ヒトラーの死体写真が載せられています。

  

  

ここで島クマははて?と疑問がわきます。写真というのは、死後眉間に銃創のあるヒトラーの写真なのですが、実はヒトラーというのは拳銃自殺したあと焼却され地中に埋葬されているんですね。これは結構有名で、ヒトラー関連本にはどの本にも書いてあります。「ヒトラー最後の12日間」という映画でもそうでしたね。

  

  

それなのに写真のヒトラーは、眉間の銃創以外はまるできれいです。ガソリンで焼かれた形跡なんて全くありません。写真は生身そのものです。それ自体が陰謀だと言われれば、もう何も言えませんが。少しだけ詰めが甘かったかもしれません。

  

  

そして本書の代表的な都市伝説である。「お札の秘密」ですが、アメリカ1ドル紙幣をある方法で折り曲げると、9.11テロで燃え上がる世界貿易センタービルとフリーメーソンのシンボルマークが現れるというものです。

  

  

一読して1番インパクトがありますし、ハッとさせられます。しかしですよ。なぜ、ドル札に暗号を入れる必要があるのか、何のために誰に向けて?それにあの折り方が分からなければ誰も気づきません。フリーメーソンの何らかの暗号ならば、別にこのように手の込んだ方法を使わずとも、フリーメーソンは有名な親睦団体なのだから、その会合で言えばすむことだと思うんですけどねぇ。でも折り方の方法を見つけたのは見事でした。

  

  

まあ、こんなことを書きつつも本書はそんな無粋な突っ込みよりも、冷やかし半分お笑い半分で読むためのもので、エンターテイメントとして一級のネタとして楽しめました。扉についている、胴体が異様に長い猫の写真を見るだけで、「そんなバカなぁ~」と笑えます。

  

  

さて、みなさんは本書の都市伝説を信じますか?それとも単なるネタだと笑い飛ばしますか?信じるか信じないかはあなた次第です。

  

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